2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

Specter at the Feast - Black Rebel Motorcycle Club

11月にめでたく来日が決定したBRMCの最新作。アナログは赤色の透明仕様。 最高傑作かもしれない。僕が彼らを聞き始めたのは確か2ndが出た直後からで、howl-sessionsやamerican-Xなどのアウトテイク集、果ては実験音楽のようなeffect of 333まで全て聞いてい…

リリィ・シュシュの全て - 岩井俊二監督

これも夏が似合う映画だと思う。岩井俊二は本作と、「花とアリス」の二本が特に好きです。 およそイノセントという言葉で表される全ての甘さと痛みが、この映画には詰まっている。よくもまあ四十絡みのおっさんが、こんなにも中学生の視線に降りていけたもの…

海水浴

先日、海水浴に行った。フェネスのエンドレスサマーを聞いていたら、たまらず無性に行きたくなったんだった。 海の家でコロナなど飲みつつ真っ赤になって浮き輪を膨らませていたら凄く可愛い店員さんが見かねて、店のポンプで空気を入れてくれた。 浜から50m…

暗戦 デッドエンド - ジョニー・トー監督

今作は監督の熱いギャングものなんかと比べるとサスペンス要素が強く、ノワールっぽい濃厚な雰囲気はあまり無いが、反面都会的なクールネスと一匹狼同士の駆け引きや交流がより際立つ。文句無く傑作。アンディ・ラウはインファナルアフェアを観た時はルック…

鈍器

先日新宿のドンキに行った。僕は閉塞感の強い場所や埃っぽい場所がかなり苦手なのでまず行かないのだが、所用で必要になった幾つかのものを一気に揃えられる便利な場所がドンキしか思いつかなかった。 本当に久し振りに入ったのだが行くと結構楽しくて、バス…

23 - Blonde Redhead

異人種混合バンド、ブロンドレッドヘッドの七枚目。他のアルバムも好きだが中でも本作と五枚目(melody of certain damaged lemons)は非常によく聞いている。日本人女性一人とイタリア人男性二人(凄いハンサムな双子)という編成のバンドがニューヨークを…

アイガー北壁 - フィリップ・シュテルツェル監督

暑い。涼しい映画を。 冬山登山もので実話ベース。1936年当時のナチス体制下、アルプスのアイガー北壁初登頂に挑んだドイツ人男性2人が主人公。角度90度以上、天候も急変する死の壁を文字通り死にものぐるいで登攀する主人公達と、その格闘ぶりを麓のホテル…

今年は蝉が少ないと思っていたら、毎年蝉が少ないと言われている件、のような感じでネットでまとめられていた。でも今年は自分の生活圏、特に自宅周辺では本当に少ない。勿論、すわ大災害の予兆か!とか思っているわけではなくて単に周期なのだろうけど、静…

LOSTAGE - LOSTAGE

奈良を拠点に活動するバンドの四枚目。元は四人組でメジャーデビューもしていたらしいけど、僕はスリーピースになって且つ自主レーベルを作って活動しだした本作で知った。 上にも書いた通り本作はメンバーの脱退やメジャーレーベルからの離反を経て作られた…

水の中の八月 - 石井聰亙監督

石井聰亙が小嶺麗奈をミューズとして撮った2本の内の一作で、夏になると観たくなる映画の一つ。ちなみに同名の短編小説やドラマがありますが、本作とはまるで関係なし。たしか監督がもともと脚本を温めていたところに、たまたま目に入った上記小説の「水の…

Zatracenie – matryoshka

アルバム名はザトラツェニエと読みます。バンドではなくて、トラックメイカーとVoの二人組。これは確か発売当時にジャケ買いしたのだと思う。初めて通して聴いた時は、悪くはないがいかにも狙いすぎのメロディに格好付けたアレンジだと一聴して判断してしま…

月に囚われた男 - ダンカン・ジョーンズ監督

デヴィッド・ボウイの息子であるダンカン・ジョーンズのデビュー作。近未来、月の採掘場で働く孤独な男の話。基本的にずっと一人芝居であることや、とても静かな月面が舞台ということ、更に間の取り方などの演出面も含め、全体にとても静謐な雰囲気。見だし…

ラブレス

先日新宿のディスクユニオンにマイブラのラブレス、それもオリジナル盤レコードが入荷している事を偶然知ったので、帰りに寄った。試聴してみると奇跡的なコンディションで音飛びも無さそうだったので即購入(帰宅後通して聞いたが本当に一カ所も飛びやノイ…

殺人の追憶 - ポン・ジュノ監督

実話を基にしたという韓国の作品。サスペンスとかミステリー映画史全体の中でも、十指に入る傑作ではないだろうか 全体的に暗く若干緑がかった画面や、要所では雨が降り注ぐ事、無惨な遺体を印象的にチラ見せする等の雰囲気はデヴィッド・フィンチャー、中で…

幽霊たち - Moe and Ghosts

group_inou辺りから俄に勃興し始めた感のある文系のラップユニットだが、本作はその異端にして極北。 トラックメイカーのユージーン・カイム(友人皆無ということだろうか。ライブで見たがかなりの男前)による、メルヘンなようなドライなような、シンセなよ…

セブンス・コンチネント - ミヒャエル・ハネケ監督

よくもまあこんな映画を撮ったものだ。それもデビュー作で。 ミヒャエル・ハネケの映画はファニーゲームだけは見た事があったので、本作も勿論それなりの覚悟を持って観賞し始め、そして事実結末は予想通りではあったのだが、それでも尚思っていた以上の衝撃…

菊次郎の夏 - 北野武監督

たけしらしいとか言えるほど彼の映画を見ていないが、ソナチネなんかでも印象的だった全体的に抑制の効いた冷ややかな感触は、やはりらしいなあと思う。あと、専用のそれらしいセットまで用意して麿赤児に舞踏をやらせたり、本人もうっすらタップをしてみた…

Original Album Series - The Jesus and Mary Chain

ジザメリの激安ボックスセット。最近はオルタナ世代前後の比較的新しいバンドまでこういう激安ボックスが出ていて、凄い世の中になった、というより端的に時間の経過を感じる。radio headなんかも同じ様なのが出ている。 まだマイブラ登場以前のイギリスで、…