曇り

叔母が死んでしまった。先日京都で、また会おうねと言って手を振ったのが本当に最後になってしまった。

悲しい。でも、もっともっと後から後から、実感のようなものが押し寄せるのだろう。空しい。自分たちより一つ上の世代で最初に死んでしまったのは、よりによって一番可愛い人だった。

知らせを聞いた今日の午後、どこであれ建物の中にいるのが非常に苦痛で参った。

薄曇りの、それでも陽もこぼれている冬の空、雲。どこまでも突き抜ける様な感覚に何かを流し込んでいないと、耐え難い。