downy at 渋谷www(2013.12.18)

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9年振りの新作が物凄く良かったダウニーのワンマン。今年は最期に真打ちが来たかと発表当時から凄く楽しみにしていたライブだったが、いまいち不完全燃焼だった。理由は一にも二にもPAのまずさ。僕の好みの音質では全く無かった。全体的にハイが強めのサウンドなのはダウニーの特色だと思うしそれは承知の上だが、それにしてもほぼ全体を通してスネアはカンカンときつ過ぎたし、何よりベースの低音の効いていなさ、抜けの悪さが致命的だった。僕は下から二段目のほぼ真ん中で効いていたからモニタリングには絶好の場所だったと思うが、そこであの様に聞こえていたという事はうやっぱり全体的にあのように響いていたのではないかと思う。

新譜の曲幾つかは除くが、とても10年振りとは思えないバンドのグルーブは素晴らしかったので、PA的なこういう問題で乗りきれないのは残念だった。

しかしダウニーは知った時にはもうとっくに解散していて、youtubeで何度も見ていた無空や葵を生で聞けた事は本当に感無量だった。特に新譜の曲は、生で演奏してるところを見てもやっぱり全くコピー出来る気がしなかった。

それぞれの楽器が違うそれぞれ違うリズムに乗って、それでも全体としては一つの楽曲にちゃんと見えるという構造は、端的に希望だと思った。お互いに違うまま、しかし同時に存在し、全体としては一つに見える。それが許されるということ。勿論並みの腕では簡単に分解してしまうそれらを一つの形に留めておけるのは強引なまでのメンバー各自のテクニックに依る。本当、新譜の「朝日を見よ!」とか、どうやったら合うんだあんなもん。

ライブ客限定で来年のリキッドワンマンの先行予約をやっていたので、即予約。リキッドではもっと低音を効かしてくれる事を期待しつつ。

それにしてもロビンは今回東京で、一体どこのホテルに泊まっていたのだろう。凄いセンスが良さそうなホテルの画像をツイッターに挙げていた。

downy - 時雨前/黒