燃料補給のような食事 - 石田徹也
日曜美術館で石田徹也が特集されていた回を見ていたら、唐突にeastern youthの吉野が登場してきて驚いた。何やらアルバムやシングルのジャケットに使った事があるらしく、その縁でインタビューを受けていたようだ。しかも結構長く取られていて、久しぶりにイースタンユースのライブに行こうかななどと思っていた。
よく言われる事だがこの人の作品はほぼ全て、広義の自画像と言って良いと思う。社会やシステムに抑圧され歯車化する自分、あるいはそこに重ねられた顔も名も無き無数の人々の姿をカフカの変身のような悪夢的例え話に落とし込み、執拗に何枚も描いた。番組に出ていた生前の友人の話では、飲みに行ったりしても一時間もすればすぐに落ち着かなくなり、早く描きたいので帰宅するというような人だったらしいが、この追い立てられるような作風を見る限り、その描かねばという衝動は、創作意欲の横溢というよりはやはり強迫に近いものだったのではないか。
一度見てみたいけど、今やってる展覧会は栃木か。遠い。