Doolittle - Pixies

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 これも普段はレコードで聞いています。最近アマゾンで買った新品ですが、重量盤でした。4ADは今でもそうですが、全体的にゴシックなジャケットが凄く良いですね。

 ピクシーズと言えば後追い世代としては、やっぱりニルバナのカートがファンだったと言う事で入る人が多いと思うけど、僕はナンバーガール向井秀徳が影響を語っているのを見て聞き始めた。

 聞いてみるとシャウトの仕方が向井そっくり(本作だと2曲目のテイムとか分かりやすい)で、なるほどここが源流かと納得すると同時に、何て頭のおかしいボーカルなんだろうと思った。歌い方というか、発露の仕方が本当に野生の獣のようで、何か「ウフ、ウフフ♡」とか、「アハッ、アハッ、ワハハハハー!」みたいな雄叫びを急に言い出したり、冨樫義博の漫画に出てくる頭のおかしい人みたいな感覚(右目と左目が別の方向向いてる感じ)というか。

 しかしこの様なボーカルの狂気じみた雰囲気とは裏腹に、曲自体は凄くポップで可愛いメロディのものが多く、あまりダークだったりいかつい感じはしない(もっとも、それが逆に狂気を増幅している気もする)。尚、サウンドの感触や上記したカートへの影響からオルタナ寄りの区分に括られがちだけど、楽曲の、特にメロディラインの雰囲気なんかはREMとかキュアーなんかの方が近い。

 忘れた頃に顔を出す紅一点、キム・ディールの女声は男声のフランシスとは全然違って、ただただ凄く可愛くてこれまた良いです。そんな彼女も見た目は厳ついですけど。

 アメリカの楽しいサイコさん達という感じで、大好きなバンド。しかも最近フロントのフランシスは太って、ますますB級ゴア映画の屠殺人みたくなってきているのがよりサイコに拍車を掛けている感じがする。

 下の動画ではなぜかキムがずっと半笑いで、面白いです。


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